【2020年版】簿記2級に合格する方法
- はじめに
- なぜ簿記を受けたのか
- 簿記2級の勉強法
- 本番形式の問題は2時間ぶっ通しでやらなくていい
- 1回目は落ちたけどこれを使って再勉強
- 工業簿記は完璧にしておこう
- 合格率が高いときもあるから諦めないで
- それでもモチベーションが維持できないときは
はじめに
僕は2016年6月の第143回試験で簿記3級に合格し、続く11月の144回試験で簿記2級を受けましたが、ケアレスミスで惜しくも不合格。本当にショックでそれ以来やる気を失ってしまいました。しかし次の145回では前日に集中して勉強しただけで見事合格することができました。この記事では僕の勉強法と、一度落ちても諦めないで試験を受けることの大切さを書きますので参考にしていただけたら幸いです。
なぜ簿記を受けたのか
一番の理由は、転職するときに有利になるかなと思ったから。
簿記3級では商品を仕入れて売り上げるという商売の基本を学びます。
2級ではそれにプラスして原価計算といって、要はこの製品あるいはサービスを作るには材料、賃金、経費がいくらかかるかの計算方法を学びます。
これって会社の基本なんですね。なので経理や財務以外のふつーのサラリーマンでも知っておいて損はないのです。むしろ知っておいたほうがよいと思います。経理やるには最低2級が必要とはよく聞きますよね。
簿記2級の勉強法
ただし簿記3級の知識があることが前提です。3級でもそうでしたが、やはりテキストを一冊やって、問題演習で知識を定着させることですね。
僕の場合は3級はTAC出版の『スッキリわかるシリーズ』を使ってとてもわかりやすかったので、2級もスッキリで勉強しました。商業も工業もこれだけでいいと思います。
スッキリわかるシリーズ
さて、難しいのは問題集の選び方です。
3級の場合、範囲も狭く、そこまで難しくないので、この時点で本番形式の問題集をやればよいと思います。実際僕もあとはTAC出版の『日商簿記3級 網羅型完全予想問題集 』をやるだけで受かりました。
なので2級も同じように網羅型を買って問題演習に取り掛かりました。
網羅型完全予想問題集
しかし、ナニコレ!?難しい!!
そうなんです、2級は3級と比べ物にならないくらい難しいのです。しかもこの網羅型ってそもそも難しい問題集らしいのです。解説を見てもいまいち解き方がわからない。
なので、「もっと簡単な問題集で練習せねば」と思って本屋で色々な問題集を探して検討した結果、これをやることにしました。
みんなが欲しかった!シリーズ
みんなが欲しかった 簿記の問題集 日商2級 工業簿記 第8版 (みんなが欲しかったシリーズ)
- 作者: 滝澤ななみ
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2019/02/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この問題集のよいところは、よく出る形式の問題の解き方が道しるべとして丁寧に書いてあることです。この道しるべにしたがって解くことで、最初に問題のどこに着目して、どういった順番で解いていくかがわかるようになりました。それなりに厚さはありますが、それだけ解説に力を入れているということです。
これをやってからは、網羅型もまぁまぁ解けるようになりました。
本番形式の問題は2時間ぶっ通しでやらなくていい
そりゃできるならやったほうがいいです。でも2時間ってけっこう辛いじゃないですか。だいたいサラリーマンが平日に2時間ぶっ通しの時間が取れるはずはありません。なので、本番形式の問題集でも、各問ごとに解いて、わからなかったらすぐ答えを見て、解説を読みながら解いてみる。という方法を採っていました。効率よくやりましょう。でも休みの日に頑張って一度は時間を測って問題を解いておくことをおすすめします。
1回目は落ちたけどこれを使って再勉強
ここまで偉そうに言ってる僕ですが、前途の通り、2級の試験に一度落ちてます。商業で初見の問題に時間を使いすぎ、工業の問題でつまらないケアレスミスで死亡です。本当にショックで寝込むレベルでした。そして2級の勉強がけっこうしんどかったので(笑)、また勉強しなければいけないことに嫌気がさし、勉強の継続をやめてしまいました。
だけどせっかく勉強したことだったので、やる気がないながらも一応次の試験に申し込んでおきました。それでもやはりやる気が出ず、勉強も全くしていなかったので、試験が近くにつれ、受けようか受けまいか、本当に悩みました。
「勉強してないからどうせ受からない」
「受けるだけ時間の無駄だ」
「でも受験料払っちゃったしな〜」
「次から試験範囲増えるからなぁ」
「ダメ元でやってみるか」
って感じで試験前日に突然やる気を出し、机に噛り付いて勉強した結果、
見事合格!!
そのときに使った問題集が『あてるシリーズ』です。TACのまわし者なんじゃないかってくらい TAC推しですね(笑)。前日にこれの4回分中3回分で総復習しました。
あてる TAC直前予想シリーズ
あてる と言ってるだけあり、仕訳問題もこれでバッチリだったし、相変わらず商業簿記は難しい問題があって時間が掛かったけど、これのおかげで工業簿記は満点でした。
工業簿記は完璧にしておこう
最近の傾向として、商業簿記では初見の問題や、ちょっとひねった難しい問題が出るようです。そういう問題はできなくてもしょうがないです。悩んで時間を使いすぎるくらいなら捨ててしまう覚悟も必要です。
一方、工業簿記はそこまで変な問題が出ることは少ないと思います。
つまり、工業簿記の基礎をしっかり固めて得点源にしてしまえばいいのです。
仕訳と工業簿記でほぼ満点が取れれば、問2、問3は部分点だけで十分合格ができます!
合格率が高いときもあるから諦めないで
簿記試験って運なんですよ。あなたができない問題はみんなができない。
問題作成者の意図にまんまとハマってしまったわけで、何もあなたが特別できないわけではない。
僕が合格した145回の合格率は25.0%なんですね。これは簿記2級の中では高いです。なので僕も全然特別ではなく、たまたま合格率が高い試験を受けて受かっただけの話。っていうか今見たら144回の合格率かなり低いですね。
それでもモチベーションが維持できないときは
ズバリ、好きなことをやって気分転換しましょう。そんなに思い詰めてもダメになるだけです。何ヶ月もモチベーションを維持し続けるのは大変です。僕みたいに一度落ちてからほとんど勉強せずに運で受かることもあります。試験は日曜なので土曜があります。まだ大丈夫。頑張ってください。では。