羊をめぐる冒険
村上春樹の『羊をめぐる冒険』を久しぶりに読みました。『騎士団長殺し』を読んで、昔の作品が読みたくなり、初期三部作を流し読みしました。
おそらく10年ぶりくらいに読んだのかな。流し読みで読んだので、最後の方は一部ストーリーがあまり入ってこなかったかもしれないけど、いろいろと忘れていたことを思い出せたし、懐かしい気持ちになりました。とりあえず、鼠が最後どうなったかということは完全に忘れていました。
『風の声を聴け』と『1973年のピンボール』はあまり好きじゃないんですが、この『羊をめぐる冒険』は「ついに村上作品始まった!」という感じがして好きです。急に旅することになったり、急に女性がいなくなったり、急に「羊男」という登場人物が出てきたり。。これらは以後村上作品の特徴として受け継がれている気がします。
PV2000達成!!
ブログを初めて約5ヶ月、先日PVが2000を突破しました。
最近は色々と書きたいことがあったのですが、書けていません。
例えば、、、
30歳を目前に、8月から転職します
実はこのブログも転職、というか自分が何をやりたいか整理するためのツールとして始めた側面もあったのですが、無事に内定を得ることができました。転職に至る経緯、転職活動、内定、退職についてのエントリを書きたい。
北海道旅行してきました
ということで先週から有休消化期間なので、北海道ひとり旅してきました。全部自分で手配したので、計画編から旅券購入、実際の旅行の内容まで書きたい。
北海道ははじめてでしたが、涼しくて食べ物は美味しいし、毎年行きたいレベルです。
はじめて「ふるさと納税」をやってみた
総務省の「ふるさと納税返礼品は3割以下にしろ」通知を受けて、7/1から長野県小谷村の返礼品である「モンベルポイント」も還元率が下がってしまいました。
この還元率が下がる直前、6/30に滑り込みで寄付を行い、先週土曜にポイント引換券が届き、無事にポイント交換手続きが完了しました!
はじめてだったのでとりあえず最小の11,000円の寄付にしました。
自己負担2,000円で
モンベルポイント5,000円分+年会費1,500円分
の還元は素晴らしい。
現在はこの5,000円の還元を受けるためには17,000円寄付しなければなりません。
今年はふるさと納税で他の地域にも寄付してみたいと思います。先日行ってきた北海道とかいいですね。では。
【書評】より少ない生き方
『騎士団長殺し』第二部を読み終えて(ネタバレなし)
第一部を読み終えてから1ヶ月。ようやく第二部を読み終えました。
「村上春樹好きとしての使命感にかられてなんとか最後まで読んだ」という感じ。もしこれが村上春樹じゃなかったら、最後まで読んでいなかったかも。
第一部では今までの彼の作品と似ているところがいくつも出てきて、村上春樹あるあると評して読み終えました。この時点でもいつもより読むペースが遅く、つまりあまり熱中しなかったのですが、第二部に入ってからも、ストーリーの起伏が少なく(あくまで昔の作品と比べた印象)、途中から正直飽きていました。。
期待していたところもあったのだけど、結局期待ほどの起伏もなく、収まるべきさやにうまく収まって終了。
文章としては洗礼されていてさすがと思うけれど、物語自体にはどうも惹き込まれませんでした。
村上作品を熱心に読んでいたのはもう10年も前。僕も大人になったということでしょうか。
この本を読み直すことはしばらくはないかな。逆に昔の作品を読み直してみようかなと思わせてくれたので、まだKindle化されてない作品のKindle化を熱望します。
2017/10/19追記
久しぶりに初期三部作を読み直しました。
関連記事
2019年2月、文庫版が出ています。
祝!!PV1000達成!!
ブログを始めて3ヶ月。ついにトータルPV1000を超えました。
▼▼はじめてのブログはこちら▼▼
なんだか色々と考えて、悩んで、色々やってみようと思ってはじめたブログですが、まだゴリゴリのHTMLも書けてないし、カテゴリ分けすらもできていないし、やりたいことが全然できてないですね。3ヶ月なんてあっという間。こうやって「やらない人間」ができてくる。「やる人間」になりたいですね。
それでもページを訪れてくれる方がいることに感謝。
一向に読者が増えませんが。ということで読者が増えない理由を自分なりに考えてみます。
続きを読む【書評】南谷真鈴さんの本は登山の本ではなく「生き方」の本だった
2017年4月、日本の大学生、南谷真鈴(みなみや まりん)さんが北極点に到達し、探検家グランドスラムを達成しました!おめでとうございます!
今日はそんな南谷さんの本『自分を超え続ける』についての記事です。
自分を超え続ける―――熱意と行動力があれば、叶わない夢はない
- 作者: 南谷真鈴
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まず、この本は南極点からエベレストを含む各大陸の最高峰に到達するまでが書かれており、これから北極点に挑戦するぞ、という内容です。
探検家グランドスラムとは
七大陸最高峰と北極点、南極点を制覇すること。世界でもまだ50名しか成し遂げていないそうです。
七大陸最高峰制覇=セブンサミッター
七大陸最高峰は?
- アジア大陸:エベレスト(ネパール・中華人民共和国、8,848m)
- ヨーロッパ大陸:エルブルース(ロシア連邦、5,642m)*
- 北アメリカ大陸:デナリ(アメリカ合衆国、6,194m)
- 南アメリカ大陸:アコンカグア(アルゼンチン、6,959m)
- アフリカ大陸:キリマンジャロ(タンザニア、5,895m)
- オーストラリア大陸:コジウスコ(オーストラリア、2,228m)
- 南極大陸:ビンソン・マシフ(南極半島付近、4,892m)
*ヨーロッパ最高峰をモンブラン(4,810m)とする場合もある。
一方8,000m超えの山は世界に14座。これらを全部登ることに名前はあるのだろうか。
どうやら「14サミッター」でいいようです。こちらも世界でまだ33名しか達成していないようです。
ちなみに日本人で初めて8,000m峰全てに登った竹内 洋岳さんの本も面白いです。これを読んでから僕は登山で「アタック」とか「制覇」とか言わなくなりました。
標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書)
- 作者: 竹内洋岳
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/05/08
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (11件) を見る
南谷さんは決断力と行動力がすごい
例えばエベレストに登ろうと決めてプランを立て始めたのが17歳。女性ということや社会に出ることも考慮して大学入学前か在学中に登るのがベストと結論づけます。そしてやると決めて資金集めや計画もすべて自分で行います。
そして行動する中で新たなチャンスを見つけ、柔軟に、臨機応変に行動する。行動するということはイコール決断するということです。
彼女はそれがズバ抜けてるなと感じました。
会社でも何かにつけて目標を設定して、それの達成度で評価されるなんてことが往々にしてありますが、簡単に達成できそうな無難な目標を設定しがちです。そしてそれすらも達成できないとこが多々あります。それは当たり前ですが、行動してないからなんですね。
結局行動するのは自分です。
何が言いたいかというと、今日もこうやってグダグダとネットサーフィンすると決めたのも自分です。それよりも外に出よう。行動して新たなチャンスを見つけよう。迷ったら行動してみましょう。迷ってとどまるだけじゃもったいない。実体験しましょう。
最近僕もそういった考えにシフトするようになってきましたが、改めてそう思わせてくれる本でした。よって登山に興味がない人にもオススメ。
印象的な言葉がたくさん出てくる
各章では彼女の実体験を元にした印象的な言葉が出てきており、章末でそれらがまとめられています。それらを見返すだけでも勇気付けられるのでは。
ひとつだけ紹介すると、南極のビンソン・マシフを登ったついでに南極点に向かうため、様々な国の様々な年齢のメンバーと行動した際に彼女が感じたこと。
世界を見るというのは外側を広げることではなく、自分の内側を広げることなのかもしれません 。
自分の周りに輪があり、輪の外側を意識するのではなく、自分の輪を広げて外側のものを自分の輪の中に取り込むイメージ。最近『7つの習慣』を読んでいても同じようなことが出てきたので、人間の成長の原則なのかもしれません。
他にも心に刺さる言葉がいくつも出てくるので、やる気を出したい人は読んでみるといいかも。
他にオススメの登山の本
ついでに登山の本のオススメを紹介します。南谷さんの本はさらっと読めちゃいますが、じっくり読みたい人向けの小説と漫画です。
どちらもフィクションですが、夢枕獏の『神々の山嶺』(岡田くんが主人公を演じた映画エヴェレストの原作)や、漫画『孤高の人』では壮絶な登山が描かれています。どちらの主人公も非常にストイック。
南谷真鈴さんのインスタを見つけたのでフォロー。綺麗な景色や街並みの写真が多め。見た目も大人っぽいですな。本には東京オリンピックにも関わりたいと書いてありましたので、今後の活躍も期待しています。では。
【書評】意識高い系とリア充
書評です。書評というほどのものでもないけど、読んだ本の感想。
意識高い系(笑)。
ここ数年言われているこの人種を筆者は「リア充」としばし混同されがちだが、実態は全く別物と言っている。
詳しくはぜひ読んでいただきたいが、リア充は土地に土着していてスクールカーストの支配階級、意識高い系は土地に土着せず、スクールカースト中級階級。よって承認欲求が高く、自己評価、プライドも高い。そして所詮真のリア充には勝てないため、アピールに躍起になっているとのこと。
なるほどなるほど、「意識高い系」をここまで分析しているのは興味深いし、なかなか参考になりました。
確かに真の強者はアピールしなくても所作から自然とそれが溢れ出すし、自分のことを宣伝しませんね。
今までの自分の行いを振り返らせる本、そして「意識高い系」ではなく、本当に「意識高い人」になるために、泥臭い努力が必要だと思わせてくれる本でした。では。